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 竜巻なんてアメリカのだだっ広い田舎で起きる自然の脅威と思ってきた。ところが昨年あたりから日本でも何度か発生、他人事ではない? そんな折、スティーブン・クォーレが監督した『イントゥ・ザ・ストーム』が誕生。竜巻作りの映像技術に圧倒され、映画が見世物だった時代を懐かしく思い出した。

アメリカ中西部。コロラド州では竜巻撮影隊のボスが、準備万端整えながらなかなか遭遇できず、スタッフの女性気象学者(サラ・ウェイン・キャリーズ)に当たり散らすが、彼女はかつてない巨大竜巻の襲来を確信していた。町では高校の卒業式が始まる中、吹き始めた強風に避難を呼びかける教頭のゲイリー・フラー(リチャード・アーミテイッジ)は、式を撮影するはずの長男の姿が見えず、次男が撮影していることに気がつく。

やがて巨大竜巻襲来。この映像がすさまじく、竜巻の目(台風の目と同じでその中に入ると晴れて静かだ!)が見られる。

人間ドラマはコンパクトにまとまり、目一杯見せる竜巻の脅威が見もののパニック映画は、こういうときでも能天気なアホはいるという皮肉も効かせて楽しませてくれる。

渡辺祥子

イントゥ・ザ・ストーム公式サイト
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