日本映画ペンクラブ

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◆ 『もうひとつの日本映画ペンクラブ賞』  渡辺 祥子




 日本映画ペンクラブは映画をめぐる状況が大きく変化する中、創立50周年を過ぎ、会員も180名を超えました。機材の発達で映画作りは簡単になり、誰もが作れるようになって映画作家がふえる一方では、人々の映画離れが心配されるようにもなっています。

 さて、これから映画はどこへいくのか?映画ペンクラブ会員としてそれぞれがかかわる映画に対して何かできることはないのか、と模索するうちに、今年34回を迎えたぴあフィルム・フェスティバル(PFFアワード2012)との出会いがあり、日本映画ペンクラブ賞を新たに設けて毎年優秀な新人映画作家を世に送り出しているこのフェスティバルに参加することになった、ということは幹事会の承認を得て決定しました。

 会員である清藤秀人さん、まつかわゆまさんのお2人が、520余本の公募作から16名の予備審査員が選んで最終審査に残った16作を見て1本を選出、賞を授与することになりました。賞は、”映画に新たな未来を拓くため”の賞と名付け、新たな未来を期待させてくれる映画に与えよう、と決めました。

 PFFの賞は、高橋伴明監督、行定勲監督ら5人の最終審査員が選ぶグランプリ、準グランプリ、審査員特別賞(3作品)の3賞(5作品)のほか、PFFパートナーズ(日活映画・ほりプロ・一般審査員)がそれぞれ選ぶ賞が3作あり、ここにもう一つ、日本映画ペンクラブ賞が新たに加わりました。

 清藤、まつかわ両氏の選出した作品は、映画の作り手が選ぶのとはまた違った視点で選ばれた作品になりました。それが、青石太郎監督の65分の独創性に富んだ「Please Please Me」です。

 主人公の笹野さつきは20歳の大学生でトレイラー運転手の父親と団地で暮らしている。親子の関係はよく、彼氏もいて何の不満もないが、ある日、バイトの仕事先で”事件”を目撃したことからそれまで何の疑いもなく暮らしてきた平和な日々がちがったものに見えてくる、というようなストーリー。

 選考にあたったお2人はめくるめく映像感覚に驚いたそうです。青石監督は1989年東京生まれ。武蔵野美術大学造形学部映像学科。大学から映画製作を開始、監督・脚本・撮影・編集を一人でこなしています。

 日本映画ペンクラブでは楯のほかに、副賞として東京国立近代美術館フィルムセンターにご協力いただいて、同センターで上映される映画の1年間(平成24年9月29日〜平成25年9月28日)の無料観賞の権利を贈り、より魅力的な次回作を生むために役立てていただこうと思いました。会員のみなさんも、今回の試みは、私たち会員にとっても新たな未来を拓くための第1歩、とお考えいただき、ぜひ、審査への参加など、これからも続けていく為のご協力をおねがいします。






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