ミニシアター・エイド基金クラウドファンディング終了のお知らせとご報告

vol.45 05月25日 



お世話になっております。「ミニシアター・エイド基金」運営事務局です。
改めて、クラウドファンディング終了のご報告を申し上げます。

過日5月15日、ミニシアター・エイド基金のクラウドファンディングは終了致しました。
最終二日間は、アクセスが殺到したことによりサーバーの負荷が重くなり、接続しづらい時間があったことをお詫びいたします。また、それを受けて当初より提示していた5月14日から期限を1日延長することとなりました。

クラウドファンディングは以下の結果となりました。
期間:2020年4月13日~5月15日
プラットフォーム   :MOTION GALLERY
ファンド総額     :3億3102万5487円(当初目標1億円・達成率331%)
コレクター(支援者)数:2万9926人
参加劇場数:118館 参加運営団体数:103団体

支援者数は、連携するTポイントカードからの募金者994人を加えると、30,920人にのぼります。また、他にも配信サイト「アジアンドキュメンタリーズ」や「STAY HOME MINI-THEATER」の視聴者の皆様からのご支援も賜りました。ひとえに数字では測れないご支援をいただいたと認識しております。ご支援頂いた皆様、企画の主旨にご賛同頂いた皆様に運営一同、心より感謝申し上げます。

今後、皆様からお預かりした支援金については、基金に参加する各ミニシアター運営団体へと、以下のような分配の仕方でお届けします。

※ 各劇場運営団体への分配の仕方
ファンド総額から以下を引いて、均等分配します。
・決済会社代行手数料(5%)
・運営事務局の実費経費:85万円+(総額-1億)の0.8%(サンクスシアター・サーバー代が0.5%、特典対応専従者が0.3%)
・未来チケット総枚数分(1枚あたり1800円)
その上で、各劇場に指定された未来チケット分(1800円ラ枚数)を加算する形で分配します。

また、コレクターの皆様に対しましては、未来チケット、サンクス・シアターなどの各種特典の履行を進めて参ります。どうぞ楽しみにお待ちください。

開始当初から運営側としては、今回のクラウドファンディングは緊急措置であると言い続けてきましたが、急場を乗り切るためのアクションとしては皆様の支援のおかげで、一定の成果をあげることが叶いました。地域によっては緊急事態宣言も解除され、少しづつですが、映画館も営業再開に向けて動き始めています。しかし、例え再開できたとしても、どこまで客足が戻るかは見えず、また「三密」を避けるための座席配置により、収益の大幅減は避けられません。また今後、コロナ感染の第二波、第三波がくることも想定されます。
つまり、中長期的にみれば、まだまだ大変な状況は続き、今回のクラウドファンディングの成功をもって支援は十分であるとは言えません。
連動する活動に関しては今後も随時お伝えしていきます。

SAVE the CINEMA
ミニシアター支援のため、政府への要望書提出など
https://twitter.com/save_the_cinema
WeNeedCulture
文化芸術復興基金創設のために立ち上がった、SAVE the CINEMA(映画)、演劇緊急支援プロジェクト(演劇)、SaveOurSpace(音楽)の合同プロジェクトです。
https://weneedculture.org/
先日、俳優の井浦新さん、渡辺真起子さん、斎藤工さんらが、俳優主導によるミニシアター支援のためのプロジェクト「ミニシアターパーク」を立ち上げられました。
https://twitter.com/el_arata_nest/status/1263729303516114944
Help! the 配給会社
https://note.com/help_the_dsbtrs
他にもミニシアター、並びに映画文化、芸術文化を支えるための活動は様々なものが継続されています。個々の映画館への支援は以下にまとめられています。
全国のミニシアター援助方法まとめ、入江悠が呼びかけ「ご近所を支援して」
https://natalie.mu/eiga/news/374224
【コロナ禍】芸術文化、映画情報(2020/5/21現在)
http://eiganabe.net/2020/04/05/2372

引き続き、映画文化の振興のために関心を寄せて頂ければ幸いです。
ありがとうございました。
最後になりますが、以下はミニシアター・エイド基金発起人5名からの御礼メッセージになります。

大高健志 コメント(MotionGallery代表)コメント?開始前には想定していなかった物凄い金額の応援を頂き、基金メンバー一同本当にありがたい気持ちでいっぱいです。コレクターの方の応援メッセージ、そしてミニシアターの方のお言葉を読めば読むほど、今回参加頂いたコレクターお一人お一人のアクションが、これからの全国のミニシアターの大きな支えの1つになっていくのではないかと強く感じております。学生のときから人生に悩んでいたり苦しいときには、ミニシアターで映画を見て、色々と整理をしていたような教会のような大切でたくさんの思い出がある場所。それが自分の「ミニシアターと私」なのですが、そんな深いつながりのある「ミニシアターと私」が、支援して頂いた29926人おひとりおひとりの人生にあるのだと思
います。そのようなそれぞれのオリジナルな想いを携え、ミニシアターが人生にとても大事なんだという1点のもとにこんなに多く人達が連帯したという事実にただひたすら感動しています。だからこそ、より民主的な社会になるのか、それともビッグ・ブラザー的なものを受け入れる社会になるのかの大きな分かれ目になると言われる「ニューノーマル」な世界には、これまで以上にミニシアターが果たす役割はとても重要だとも感じています。今回のミニシアター・エイド基金は、コロナ禍で苦境に陥った映画文化を支える為の狼煙であって、ゴールではありません。ですが、希望を抱かせて頂けるとても大きな狼煙であったと感じております。
本当にありがとうございました。

岡本英之(映画プロデューサー、Incline LLP)コメント
「ミニシアター・エイド基金」への数多くのご支援、ご賛同に心より感謝を申し上げます。発起人への同調のもと任にあたっており、これ以上を私から付け加えるのも蛇足かとは存じますが、ひとつ文章をさらなる御礼の言葉に変えさせていただきたく思います。私は岡山県の玉野市という街で育ち、大人になってからも3年半を過ごしました。休日となればバスに乗り、岡山市のシネマ・クレールへと向かいます。閉塞感とともに過ごした時期でしたが、ひとたびスクリーンの暗闇に身を置けば、自分も世界の一部であること、世界は繋がっていることを再確認することができました。そして、いつも背中を押されるような気持ちになったものです。押されて入っていくのは、まだ明るい時間の馴染みの酒場でしたが、店主や映画好きの仲
間たちと交わす言葉は、当時も今も私の心の支えのひとつです。全国津々浦々、皆さまそれぞれの心の中にたくさんの物語が刻まれていることと思います。また、これから映画と出会う若い方々のためにも、まずはこのプロジェクトをしっかりと完遂できるよう引き続き取り組んで参ります。ミニシアターでお会いしましょう。

高田聡(Incline LLP)コメント
まずはお一人お一人がご賛同くださり大きな運動となったことに、発起人の1人でありながら驚畏の念を感じ、深く感謝致します。
ご賛同頂いた方々にも少なからずいらっしゃると思いますが、私も1人で映画を見ることが多いです。それはとても私的な行為でありながら、映画館という開かれた場所で他人と同じ時間を過ごすことに、かえって映画に没入できる居心地の良さを感じます。「ミニシアター・エイド基金」を通じてそういった無言の連帯意識と同じような気持ちを覚えました。
一方で映画を見るという行為は、目の前のスクリーンと、それをみている自分に加え、後ろの映写機からスクリーンに映画を投射する第三の視点を意識することがあります。この場にこの映画を持ってきて、かけてくれている人がいるのだと、言葉を交わさないながら見守られている暖かさを感じるのです。自分にとって当たり前のようにあると思っていたそのような大切で個人的な場所が、ある日なくなってしまうかもしれない。急に襲われたそんな危機感からミニシアターを救いたいという思いを共有できた気がして、誰しもが大変な思いをしているこの状況下に、とても幸福に思います。ありがとうございました。

濱口竜介 コメント?ここに至るまで、あらゆる形で支援をしてくださった皆様に、心よりの御礼を申し上げます。本当に、ありがとうございました。一劇場運営団体につき平均300万という額は、コロナ禍を乗り切る上で十分多いとは言えません。それでも、少なすぎるものでもありません。そう言えるところまでは来たのは、本当に一人ひとりの御志があってのことです。ただ、それだけ多くの人が動いたのは「ミニシアター」という場がずっと、誰かの人生を変えたり、支えたりする経験を作り続けてきたからにほかならない、ということに改めて気付かされました。この金額が多すぎるものではない、というもう一つの理由は、これはミニシアターで仕事に従事する人々がしてきたことに対して当然払われるべきであった対価(の一部
)だからです。「ミニシアター・エイド基金」がたとえ束の間であっても、劇場運営者にとっての精神安定剤となり、そこで働く人たちの暮らしを支えるお金となることを、心より願っています。その間に、次なる事態へ向けて態勢を整えましょう。大変な状況の中での皆様のお志に私自身も勇気づけられました。重ね重ね、ありがとうございました。

深田晃司 コメント
ミニシアター・エイド基金運営のひとり、深田晃司です。
すでにご存知の通り、ミニシアター・エイド基金はこの一ヶ月、まったく想定していなかったほどの大きな盛り上がりの中にあり続けました。
率直に言うと、私たちは最初は一ヶ月をかけてじっくり一億円を越えていこう、と話していました。そんな私たちの考えは本当に甘かったこと、映画ファンのミニシアターへの思いを舐めていたことは、開始3日で1億円を越えてしまったことで明らかでした。
しかし、1億を越え、2億を越え、設定した目標値を超えるたびに私たちはSNSに「ありがとうございます」と書くわけですがこれがどうにも座りがよくないのです。この金額は、これまで多くの映画ファンにかけがえのない思い出を残し、コロナ禍においてもそれをなくしたくないと思わせるだけの大切な仕事をしてきたミニシアターだからこそ集まった記憶と希望の結晶です。なので、ただそのきっかけに携わったいわば「仲介人」にしか過ぎない私たちが、どこの誰の代表を気取って「ありがとう」とか言っているのだろう、と。
ただ、多くの監督や俳優から賛同の声が集まり、また私の知るスタッフからもたくさんの喜びの声が寄せられるなかで、次第に考えが変わりました。今回、コロナ禍を生き抜く力をもらったのはミニシアターだけではない、映画に携わる私たち全員なのだと。なので、力をもらったひとりとして、堂々と言わせて頂きます。
本当にありがとうございました!
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「ミニシアター・エイド基金」運営事務局
(大高健志・岡本英之・高田聡・濱口竜介・深田晃司)
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