【ヒップスター】



 アメリカンポップス好きには堪らん映画だ。

 マザーロスを心に抱えたインディーズシンガーソングライターのアーティストとしての葛藤、家族との和解が観る者の心に沁みる。

 マネージャーをかってでる親友が話を付けてきた地元ラジオ局のDJとのやり取りのチグハグ、親友のお手軽に創作する現代のスマホアートへの“違和感”。

 本物志向の主人公の“苛立ち”「解る。解る・・・」かつてラジオ局で仕事をした筆者にはこの“苛立ち”実感です。

 でもそれにも増して全編に流れる今現在のアメリカンポップスが心地よい。

柳澤和三

ヒップスター 公式サイト

2016年07月07日