7月1日午後3時30分からTCCで開かれ、フランス映画「恋のベビーカー大作戦」が上映された。
「黒いスーツを着た男」や「アンナ・カレーニナ」ですっかり有名になり、アラン・ドロンの再来などともてはやされるラファエル・ペルソナーズが主演。
彼が演じたのは、売れないイラストレーターのトマ。
恋人マリー(シャルロット・ルボン)は愛想を尽かして別れてしまう。
マリーと別れて1年、トマは空から降ってきた赤ん坊を受け止めた。
同じアパートの住人の女性メラニーが赤ん坊を落としたのだ。
メラニーは入院し、赤ん坊はトマが預かることに。
トマは子供好きのマリーとよりを戻すため、赤ん坊を自分の子と偽る。
クレマン・ミシェル監督によるフランス映画独特の味わいがあるラブ・コメ。
ラファエル・ペルソナーズは、少しもアラン・ドロンに似てはいないが、男くさくて不器用なトマを誠実に演じている。
上映後、(株)ポイント・セットの宣伝プロデューサー、長友清顕さんが公開について説明した。
WOWOWの「旅するW座」の一環で、劇場公開は地方の独立館で無料でかけられるということだ。
デジタル上映でなく、35ミリフィルムで上映されるという。
この試写会も35ミリフィルムで上映された。
映画を映画館で出来るだけ多くの人に見せようとする企画には大いに賛同したい。
考えてみれば、映画館で映画を最後まで鑑賞できないような人は、テレビでも映画を観終えることは難しい。
テレビ局が映画館を応援するという妙な時代になったものだ。
野島孝一
上映予定はこちら。
http://www.wowow.co.jp/movie/wza/